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受け口(反対咬合、下顎前突)

[2018.11.18]

受け口とは、上の前歯より下の前歯が前に出ている状態を表す言葉で、専門的には反対咬合、下顎前突といいます。

こうなる原因はいくかありますが、ともかく放置しないことが大切です。

反対咬合を解消するべき理由

・食べ物を十分に噛み切る力が弱くなりがちです。ひどい場合は「噛み切る」動作ができないこともあります。不十分な咀嚼は、消化不良を起こしやすくなり、若年者では体の発育に、高齢者では虚弱に大きく影響します。

・前歯のかみ合わせが通常と逆なため、発音が悪くなりがちです。特に歯と舌の先を利用して発音する「さ行」「た行」の発音に障害が顕著に表れます。

・通常であればカッチッとかんだ際、前歯と奥歯の計28本が当たり、かむ力を全体の歯で分散して受け止めることができます。しかし反対咬合の場合、奥歯でしかかみ合わせがないので計16本の歯でかむ力を受け止めなければなりません。この過剰負担が生きている限りかかり続けるのですから、当然通常に比べて、歯は早くに耐え切れずに割れてしまいます。

・下顎は、首・肩・腰などの体の軸となる骨と深いかかわりがあるといわれており、全身のバランス維持に欠かせません。これが下顎前突の場合、ほかの関節や骨に負担をかけ、関節痛や肩こり、腰痛のど様々なトラブルの原因となります。

 

治療方法は、生え変わり前(マウスピース)、生え変わり中(顎の成長にかかわる装置)、生え変わった後(マルチブラケット装置(よく見る大人の矯正装置)、と時期によって変わってきますが基本的には矯正装置を使用しての治療となります。それも治療が遅くなれば遅くなるほど、治療に必要な金額も高くなってきます。

上下のあごの骨のバランスがあまりにもずれてしまっている場合は「外科矯正」と言って骨を切ったりする必要が出てきます。この場合は健康保険が適用がされる部分がありので、費用的にはやや安くなりますが、全身麻酔下の治療になるので身体的な負担が大きくなります。

 

いろいろと話させていただきましたが、ともかく受け口は口にも、全身にも悪影響を及ぼすので、早い段階で歯科医院に行って相談し、適切なタイミングで治療を行うようにしましょう。

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