虫歯の予防方法
虫歯の原因は主に4つの因子が絡んでいます。
これらの内、どれか1つの因子が無くなったら虫歯にはならないのです!
例)虫歯菌がいなければ... どれだけ歯磨きをしなくても虫歯になることはありません。
例)糖(炭水化物)が無ければ... どれだけ歯磨きをしなくても虫歯菌は酸を作れないので、虫歯にはなりません。
例)時間が無かったら... 大量の糖、虫歯菌、脆弱な歯があっても、1分で虫歯はできません。歯が脱灰(溶け始める)には時間がかかります。
予防するにはどれか1つでも因子を減らすことを考えましょう。
歯質
フッ素の応用 |
歯の強度(耐酸性)はフッ素を取り込むことで高くなります。フッ素には普段のハミガキ粉と歯科医院で使われる高濃度の物を両方使うとより効果的です。 ハミガキ粉のフッ素濃度:650ppm~1250ppm 歯科医院のフッ素濃度:9000ppm |
予防充填(シーラント) |
乳歯やはえたての永久歯は、完全に石灰化していないのでもろく、虫歯になるリスクが通常の歯より高いです。特に咬み合う面の溝が深く、汚れがたまり虫歯になることが多くあります。 虫歯になる前に、深い溝を塞ぎ、汚れがたまりにくく、歯磨きをしやすい環境を整えましょう。 |
糖
歯みがき |
食物のほとんどに糖(炭水化物)は含まれています。入っていないのは水とストレートのお茶、珈琲くらいです。糖を摂らないことは不可能なので、口の中に残り続けないようにしましょう。 普通の歯ブラシだけでは歯と歯の間などはきれいになりませんので、補助器具(歯間ブラシ・デンタルフロス)の使用がおすすめです! |
キシリトール |
お菓子のほとんどはショ糖(砂糖)を含んでいます。虫歯菌はこれを餌にしています。人工甘味料のキシリトールは虫歯菌は餌にできないので、酸を作りだすことができないので、歯が溶かされることはありません。 |
ガム習慣 |
外出中に歯磨きをすることが難しいことはよくあります。おやつを食べてわざわざ歯みがきをするのも面倒です。そんな時はガム(糖無配合のもの)を咬みましょう。ガムをかむことで、歯の表面についていた糖が洗い流され、ある程度きれいになります。 |
リズムのいい食生活 | 「間食が多い」「ジュースをよく飲む」なんて習慣があると、口の中は常に糖だらけ。毎食後歯磨きをしていても、間食などをしていたら効果が半減です。糖が入っている飲み物は控え、おやつも決まった時間だけにしましょう。 |
虫歯菌
歯みがき | 虫歯菌を減らす方法は歯みがきが一番です。口の中は、あったかく、湿度、糖すべてがそろう菌にとっては最適な環境です。その環境下において、虫歯菌は約40分で分裂・増殖を繰り返します。なので、一匹だけいたとして、38時間後には理論上 |
うがい薬 |
歯をキレイにした後に、「歯をコーティングする効果」 虫歯菌の殺菌効果が期待できます。 歯磨きをしないと効果はかなり限定的です |
キシリトール | キシリトールには虫歯菌の活力を低下させる作用があるという報告があります。摂取しておいて損はないでしょう。 |
時間
食後30分後の歯磨き習慣 | 虫歯菌が糖を分解して酸を生み出すまでに、糖をなくしてしまいましょう。酸が生み出されるまでに糖がなくなれば、酸は出ないので歯が溶ける時間を最小にすることができます。 |
食後すぐのガム習慣 | 食後、お口の中は酸性になっています。自然に中性に戻るには1時間ほどかかります。この間、歯は溶け続けています。食後すぐにガムをかむことで、酸性だったお口の中を中性にすることができるのです。 |