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自分にあったハミガキ粉の選び方

 自分にあったハミガキ粉の選び方

 今、何のためにどんなハミガキ粉を使っていますか?

現在に市場には何千種類ものハミガキ粉があります。そしてその歯磨き粉の効果効能は千差万別。

あなたがハミガキに求めているものはなんでしょうか?白くしたい?口臭を防ぎたい?歯周病を改善したい?それとも知覚過敏をどうにかしたい?

求めている効果と一致しないハミガキ粉を使用していると、効果を実感できないどころかかえって悪くなることだってあります。たとえば、「冷めたいものがしみるのを治したい」と思っている時に「ホワイトニングのように白くなる!」とうたったハミガキ粉を使ってしまうと、白くなる歯磨き粉の多くには歯の表面を磨くための研磨剤が配合されていて、しみている部分を覆うどころかかえって余計に沁みるようになった!なんてこともあるんです。

多くのハミガキ粉は「薬用」と書かれています。「化粧品」と書かれているものより薬効成分がしっかり配合されているため慎重に自分に合ったものを選ぶ必要があるもの。それが「薬用」です。

きちんと自分の使っているハミガキ粉がどんなものか理解して使っていますか?

わかっていなかったら、ぜひこれを機にきちんと自分に合ったものはどんなものなのか考えてみましょう。

 

 

 

 

 歯と歯茎の間の歯側がへこんでいたり、歯の頭の部分とは色が違って暗くなっているところがある方にオススメ。

 歯の根がは本来歯茎の中におさまっており外には出てこないもの。それが出てしまっている方は、歯周病で歯茎が下がってしまっているのか、歯磨きの力が強すぎる方かのどちらかです。

 そしてその露出してしまっているはの根は、歯の頭に比べて非常に柔らかく、ハミガキ粉に含まれている研磨剤でいともたやすく削り取られていってしまいます。「別に、削れているけど痛んだりしていないからいいや」と思われるかもしれませんが、それは今後の歯の一生において確実に悪影響を及ぼします。歯の表面が削られているので、当然のように知覚過敏を引き起こしやすくなりますし、楔のようにかけているのではみがきが行き届かず虫歯になりやすかったり、削れている分神経が外側に近いのですぐに神経を取る治療が必要になったり...etc

 なので、すでに歯の根が露出してしまっている方は、なにか症状が出る前にこれ以上の露出を防ぎ、露出している部分を削れないようにすることがとても大切。

 そこでオススメなのがこのハミガキ粉『Check-up』

 ハミガキ粉の成分の中に一切の研磨剤を含んでいないため、磨く際にやわらかい歯の根が削られる心配がありません。さらに日本で認められている最高濃度のフッ素配合により、やわく、弱くなっている歯を頑丈にできる。と一石二鳥で歯の根にやさしい代物です。

 オススメの方は、50歳以降の歯周病や加齢変化により歯茎が下がってしまっており、歯の根が露出している方!

 

   

 歯の表面が白っぽくなっていたり、奥歯の溝が黒くなっていたりと初期虫歯がある方にオススメ。

 歯の最も多い疾患、それが虫歯です。そしてその虫歯にもいろんな段階があって、もっとも初期の段階では歯が白く白濁していたり、表面が黒くなっていたりします。歯に穴が開くような虫歯はどうにもならないのですが、このような初期の状態では歯医者さんにいって治療されなくても、自分で治すことができるんです。ただし、適切なハミガキができればの話です。適切なハミガキ粉を使用してやればその効果はグンッと上がります。

 初期虫歯を治す力、すなわち「再石灰化」。初期虫歯の歯の表面が白濁している状態というのは、歯の表面を守っているエナメル質から硬い成分が虫歯菌の酸によって溶け出して、もろくなっている状態なのです。これは、硬い成分が溶け出しているだけで、成分の足場はしっかり残っているので、そこにつばの中に含まれている歯の成分がまた戻って、元の硬い状態に戻ることができます。もっとも汚れが歯の表面についたままではどうやっても歯の成分が歯にたどり着くことはないので、どんどんと虫歯は進んでいき、削って治療をしないといけなくなってしまいます。

 この「再石灰化」を促進させるには、唾のほかに歯を硬くする成分を口の中に増やしてあげることです。それができるのが、歯の成分、そして歯の強度を上げるフッ素等を含んだハミガキ粉なのです。

 そこでオススメなのがこのハミガキ粉『クリンプロ』

 フッ素を含んだハミガキ粉はたくさんあります。というか含んでいないハミガキ粉を探す方が難しいほどです。この『クリンプロ』のオススメできるポイントはフッ素を含んでいることはもちろん、そこに歯の成分となるfTCPをも含んでいるというところです。このfTCPとは歯の素材となるミネラルなのですが、通常フッ素とそういった成分が一緒になっていると、その二つが科学的に結合してしまい、フッ素の効果も、ミネラルの効果もなくなってしまい、ほとんどの再石灰化の効果はなくなってしまいます。ですが、この製品は独自の技術によりこの二つを効果を持ったまま同時配合に成功。この力により、初期虫歯の再石灰化を強力にサポートしてくれるんです。

 オススメの方は、虫歯になりやすい、歯の表面が白っぽく白濁しているところがある方!

 

 

 

 

 

歯が黄ばんでいる。前歯に黒い筋がついてしまっている。そんな歯の着色を気にされている方にオススメ!

 あなたの歯は本来の白さを保っていますか?多くの方は残念ながら、日々の食べ物や飲み物によって変色・着色してしまっています。そして、あるアンケート結果によると成人の約60%は、自分の歯の色に満足していないそうです。その歯の色の悩みの一部を自分で解決できるようにするのが、白くなることを売りにしているハミガキ粉です。

 まず初めに、白くなることをうたっているハミガキ粉に歯科医院で行われるようなホワイトニング効果はありません。ホワイトニングとは簡単に言うと、歯に浸透してしまった黄ばみを漂白剤で落とすことです。そう、台所のキッチンハイターのようなものです。そんなものがただのハミガキ粉に含まれていたら大変なことになってしまいます。歯は白くなるかもしれませんが、歯茎や唇まで白くなってしまうかもしれません。それ以前に口の中がただれてどうしようもなくなってしまうことでしょう。

 ですが、市販の白さを売りにしているハミガキ粉で、そんなクレームは聞いたことがありません。当然のことながら、ハミガキ粉には漂白するような成分は含まれていないからです。では、どうして白くなるといっているのか。それは研磨剤により歯の表面についた「茶渋」「タンニン」「タール」といったものを削り落とすことで白くしているのです。ですので、もともときれいな歯を白くする作用はありません。ですが、ホワイトニングで白くした歯をきれいに保つため、であったり、タバコやコーヒー、紅茶、ワインでついた着色を取り除くのは歯科医院に行かなくても自分で綺麗にできるので、非常に重宝されます。

 この着色をきれいにするハミガキ粉でオススメなのが『ホワイト ルシェロ 』

 基本的に、歯みがきの際にハミガキ粉に含まれている研磨剤が着色を磨き落とすことで、歯の表面を白くしているのですが、残念なことに汚れを削り落とせるのですから、自分の歯もどんどん削れていってしまいます。ですが、この『ホワイト ルシェロ』に含まれている研磨剤はLime粒子と呼ばれる歯よりやわらかいものなので、汚れを落とすだけで、歯はほとんで削れません。ただやわらかいだけでは汚れも落とせないのですが、Lime粒子が汚れを溶かしてやさしく除去してくれます。

 市販の多くのハミガキ粉は中性か弱酸性です。ですがこの『ホワイト ルシェロ』は弱アルカリ性で口の中を酸性に傾けないので、さらに歯が削られにくいのです。

 オススメの方は「コーヒー、紅茶、ワイン、タバコを常用されている方!」「ホワイトニングをしてきれいになったので、その状態をキープしたいという方!」

 

注)ハミガキ粉による白さはあくまで表面の汚れを取るものです。歯を今以上に白くしたい場合は歯科医院にてホワイトニングを受けてください。

 

 

  冷たいものを口に含むと痛い、ハミガキをしていると歯が痛む。そんな知覚過敏の症状のある方にオススメ!

 しっかりハミガキをしているのに、冷たい物を飲むと痛む。というか歯磨きをしている時点で傷んでいる。もしかしたらそれは知覚過敏症かもしれません。

 よく耳にする「知覚過敏」ですが、そもそも虫歯でもないのにどうして痛みが生じているのでしょうか。それは歯の構造にあります。

 まず、歯の表面を覆っている靭帯で最もかたい部分「エナメル質」。その内側にあり歯の主体となっている「象牙質」。そして歯の中心にある「歯髄(神経・血管)」。歯はこれらの三つの組織でできているのですが、このうち触ると痛む部分があります。「歯髄(神経・血管)」は当然として、実はその周囲を覆っている歯の主体の「象牙質」には歯髄から管が伸びており、そこを伝って刺激が歯髄に送られるため知覚があるのです。ですから「象牙質」にも刺激が加わると痛むのです。逆に考えると、この「歯髄」「象牙質」に刺激が加わらない限り歯自体に痛みを生じることはないのです。つまり、知覚過敏症はこの歯髄か象牙質が口の中で露出してしまい、歯ブラシの毛や冷たいものによって刺激を受けている状態なのです。もっとも歯髄は神経そのものなので、それが直接口の中に露出することはまずないので、知覚過敏の痛みは象牙質の露出によるものなのです。

 知覚過敏症により痛みが生じる理由は何となくわかっていただけたかと思います。では実際にどのようにすれば知覚過敏は治すことができるのか。方法としては、痛みの発信している神経を鈍感にする方法。象牙質の中にある管が口の中に露出しないように蓋をする。といった大きく、二通りの方法があります。

 前者の、神経を鈍感にするハミガキ粉にふくまれる薬用成分が硝酸カリウムです。このカリウムが神経から発信される痛みの信号をブロックしてくれます。ただ、当然ですが、歯磨き粉に含まれているのは薬事法に基づいた安全な薬用成分しか含めませんので、一度そのハミガキ粉を使うと神経が一気に鈍化するなんて凶悪なものではありません。日々使っていただきわずかずつ、神経を鈍化させていくものなので使いすぎて歯に害がないのかと心配はいりません。

 後者の、象牙質内にある歯髄に通じる管に蓋をする方法ですが、それを行ってくれるハミガキ粉の薬用成分が乳酸アルミニウムとフッ素です。これらの成分が歯の表面に吸着、吸収され、目には見えない小さい管に蓋をしていきます。管に蓋さえされれば、刺激が歯髄まで行くことはなくなるので知覚過敏はおさまってきます。

 これらの成分は、当然ですが歯にこれらの成分が行き届くことで効果を生みます。ですのでそもそもハミガキがしっかりできていない方はどれだけ良いハミガキ粉を使っても意味がないので、自分がきっちりと磨けているのか注意が必要です。

 この知覚過敏症を治すハミガキ粉でオススメなのが『シュミテクト 歯周病ケア』

 神経を鈍化する硝酸カリウムに加えて、フッ素を最高濃度に配合することにより管が蓋されやすく、かつ再度知覚過敏になりにくくなるように歯も強化されます。また、一見すると知覚過敏と歯周病は関係がないのですが、実は歯周病により歯茎が下がると象牙質が露出していまい知覚過敏を生じやすくなってしまうので、歯周病の予防は知覚過敏の予防に非常にかかわっているのです。

 知覚過敏を軽減することができ、かつ再発をしっかりと予防できる。それが『シュミテクト 歯周病ケア』

 冷たいもの食べるとしみる、ハミガキをしていると痛い。そんな症状のある方にオススメ!

 

 

 

 

 

よく見てみると歯が動いている、ハミガキをすると血が出てくる、口臭が気になる方にオススメ!

  高血圧、がん、糖尿病に心疾患。脳血管疾患にメタボリックシンドローム。生活習慣病にはいろいろなものがありますが、歯科に最も関係している生活習慣病が歯周病です。日本生活習慣病予防協会の調べによると、20歳代の7割が、30~50歳代の8割が、60歳代では9割の日本人が歯周病に罹患しているそうです。

 歯周病がどのような病気でしょうか?「歯茎が痩せてきて歯が揺れる。最後は歯が抜けてしまう病気」と思われていることが多いのですが、これは完全な正解ではありません。ほとんどあってはいるのですが、「歯茎」ではなく「歯を支えている骨」が菌により吸収され歯を支えられなくなってしまい、最終的には抜け落ちてしまう病気なのです。

 一見「歯茎」だろうが「骨」であろうが些細な差でしかないように見えますが、これが実は大きな差なのです。熱いものを飲んだり、サラダに入っているクルトンで歯茎に怪我をしたことはありませんか。その傷は何日くらいで治るでしょうか?3日もあればほとんど傷があったことなんて忘れてしまっているのではありませんか?では、骨に怪我をしたらいったい何日で治るのでしょう。少なくとも1週間ということはありません。月単位で考えなければならないでしょう。この差は歯茎と骨のターンオーバーの時間によるものなんです。歯茎は9~11日でターンオーバーがなされるのに対して、骨は3~4月もかかります、ですので当然歯茎の方が治るのが早い。治りやすいですし治しやすいです。骨粗鬆症の方はなかなか骨量が増えないのを実感されるように、なかなか治すことはできません。

 歯を支えている骨も同じで、一度溶かされてしまうとなかなか元に戻すことはできません。はやりの再生療法でも一部のケースを除いて歯の支えとなっている骨を元に戻すことは非常に困難を極めます。というかほぼ現在の医療では不可能です。ですので歯周病で歯が揺れてきてしまうと、その歯を元のようにしっかりとさせることはなかなかできません。そして再生療法が可能な場合でも高額な医療費がかかってしまうことが多いのが現状です。sisyubyo

 歯が一本なくなってしまうと、それを治すのにかかる医療費は保険治療でも1万円は下りません。しっかり咬みたいからインプラントにしたいとなれば最低でも20万円はかかってしまいます。

 歯がなくなる最も多い原因は歯周病です。歯周病は生活習慣病です。生活習慣をハミガキを見直せれば歯を失うリスクを大きく下げられます。歯が健康に存在すれば歯医者にかかる治療費は大きく減らすことができお金もたまります。いいことだらけです。歯にガキさえ完璧にできていれば歯周病にはならないのですが、さすがに完璧に毎日するのは不可能です。そもそも歯医者だって自分の口を完ぺきに磨くことはなかなかできません。皆さんでしたらなおのこと。ですから、磨き足りない部分は効果的なハミガキ粉の力を頼りましょう。

 歯周病を治す、予防するハミガキ粉のオススメはこちら『コンクール ジェルコートF』

 このハミガキ粉には発泡剤や研磨剤が配合されていません。発泡剤が入っていないため、いくら磨いても口の中が泡でいっぱいになることがありません。きちんと磨けていなくても口の中が泡でいっぱいになると、しっかり歯が磨けたように勘違いしてしまいがちですが、そんな残念な誤解を生じないように配慮されているのです。ちなみに、あの泡立ちは磨いた感を出す以外にほとんど効果はありませんので、実際歯みがきには不要な効果なんです。

 さらに研磨剤が入っていないので、いくらこすっても歯はほとんど削られません。一般的なハミガキコには研磨剤が配合されているため、歯周病で歯茎が下り露出している歯のやわらかい部分がハミガキのたびに削られてしまいます。ですのがこのハミガキ粉はその心配なくしっかりと磨いていただけます。

きっちり歯が磨けた後は、再び菌がつくのを防ぐ殺菌成分が配合されており、日本における最高濃度のフッ素とともに歯をコーティングして、ハミガキが終わった後も効果が続きます。

 歯茎から血が出る、口臭が気になる、そして30歳以降の8割以上の方にオススメ!

 

 

 

 

 目的ごとにオススメのハミガキ粉を五つばかり紹介しましたが、世の中にはもっとたくさんの歯磨き粉があります。どうしても味が気に入らないなんてこともありますので、ここで挙げたハミガキ粉のオススメポイントを参考に、ぜひ自分に合ったものを探してください。

 西村歯科では様々なハミガキ粉のサンプルもご用意していますので、気になるものがあれば、ここにのっていないものでも聞いてみてください。サンプルがあったらお得ですからね!

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