メニュー

インフルエンザ予防は『お口』にあり!『口腔ケア』で発症率が1/10に!!

 冬になると毎年はやるインフルエンザ。受験を控える学生にとっては何より不安材料かもしれませんね。

 では、皆さんはどんな対策をとっていますか?「ワクチン接種を受けているから大丈夫!」と思っていませんか?ワクチンによる効果は、感染予防というよりは、インフルエンザにかかったときの重症化を予防するものなんです。だから、ワクチン接種を受けたからインフルエンザにならない!というものではないんです。きちんとインフルエンザの予防方法を知って健康に過ごせるようになりましょう。

インフルエンザにかかるのを防ぐために、まずどうやってインフルエンザが感染していくか知ることが非常に大切です。

インフルエンザの感染方法は2つ。①飛沫感染 ②接触感染

 ①飛沫感染 : くしゃみや咳にのってインフルエンザウイルスが周囲に飛び散り、その飛沫を吸ってしまうなりして体の中に入って感染することを飛沫感染といいます。人のくしゃみでは大体2~3m飛び散ります。電車内だったりするとかなり多くの人が該当することになるので、毎日通勤、通学に電車を使っている人は特に注意が必要です。

 予防方法としては、飛沫がかからないように、インフルエンザにかかっている人に近づかない。マスクをしてできるだけ直接飛沫にかからないようにする ※かかっている人は周りにまき散らさないように自分がマスクをするのがマナーです。

 また、空気中にインフルエンザウイルスが蔓延してしまうと、空気感染を起こしてしまう可能性もありますので、部屋は閉め切らずに換気を定期的に行うようにしましょう。そして、菌やウィルスは乾燥した空気中では元気に飛び回れるので、部屋を加湿しておくことも良いでしょう。

 飛沫感染に対する予防方法 ①感染者には近づかない ②マスクをする ③換気をする ④加湿をする

 

 ②接触感染 : ウィルスが手などについた状態で、粘膜(目、口…etc)を触ってしまい、粘膜からウィルスが体内に侵入してしまうことを接触感染といいます。大人の方であれば、「洗ってない手を口に突っ込むことはないよ!目をかいたりは少しはあるかもしれないけど」と思われるかもしれません。ですが、手が直接触れなくても接触感染は起こってしまうのです。例えば、『ウィルスのついた手すりをつかむ』→『手で髪をかき上げる』→『髪が目元に垂れる』→『ウィルスが目の粘膜から体内へ侵入する』 このような感じに、すぐに身の回りのものを介して体内にウィルスは入ってきます。

 予防方法としてはこまめに手洗い、うがいを行うことです。※口の中に入って20分以上が経過したウィルスに対してうがいを行っても効果はありません。

 接触感染に対する予防方法 ①こまめな手洗い、うがい

 

 ウィルスといえども、粘膜に接触してすぐに侵入を果たすわけではありません。人間の粘膜にはウィルスの侵入を防ぐための様々な機構があります。ですが、その粘膜もあることによって免疫機能が著しく下がってしまうんです。それが『お口』の中の細菌です!

 口の中には700種類以上もの菌がいて、唾液の中に分解酵素を放出しています。その酵素「プロテアーゼ」「ノイラミニダーゼ」には粘膜の表面を保護しているタンパク質を分解してしまう作用があるため、口の中が不清潔になっていると、喉の粘膜が荒れてきます。その結果、様々な菌、ウィルスが喉の粘膜から侵入してインフルエンザを発症してしまうのです。

 抗ウィルス薬はウィルスの増殖を押さえはしますが、口腔内細菌やその酵素には作用しませんので、口腔内が不衛生な状態が続いていると、よりウィルスの感染が助長されてしまうんです。

その口腔ケアの効果はいかほどのものなのでしょうか?

 ある調査では、介護施設で高齢者を対象に、歯科衛生士が専門的な口腔ケア(口腔清掃や清掃の指導)を実施したところ、従来の口腔清掃をしていた施設に比べ、予防接種の有無にかかわらずインフルエンザの発症が1/10に押さえられた、という報告が上がっています。※「ためしてガッテン」でも取り上げられていました。

 

今までの予防方法でウィルスが体内に入らないようにすることは大切です。しかし、どれだけ気をつけていてもウィルスは知らない間に体内に入ってきてしまいます。そうなったときに、しっかりと粘膜ではじき返せるようにお口の中から健康を見直してみてはいかがですか?

 

これからのインフルエンザ予防に

①口腔ケア(歯磨き、歯医者のクリーニング) ②感染者には近づかない ③マスクをする ④換気をする ⑤加湿をする ⑥手洗い、うがい

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME