安いのにリッチ!?
世の中に様々なものがあふれるようになり、人々はただ安ければいい!という思考から、少し高くてもよいものを!と考えるようになってきている。そのわかりやすい例がコンビニスイーツや、デパートでたまに目にする高級な柿の種であろう。確かに以前のものと比較して美味しかったり、見た目にも華やかになっている。ただ、もとのニーズからは微妙に遠ざかっているきがしないでもないものもある。
誰もが一度は食べたことがあるであろう駄菓子の傑作「うまい棒」である。ここで見ていただきたいのが真ん中にある高級感のある袋に包まれたものだ。実はこれはうまい棒ではなく、全く別の会社が製造しているお菓子だ。見た目が高級そうなだけでなく「大人の」は実際食べてみるとケミカルな味がほとんどなく、ふつうにいい明太子を使ったものなのだ。そして、普通においしい。
何が言いたいかって?普通においしいのだ!そう、普通なのだ!!私がうまい棒を食べたくなるのは、あの鮮烈な味わいがほしいからなのだ。決して体にやさしいなにかを求めているのではない。
そうなのだ。高級路線に行ってしまった駄菓子にはその鮮烈さがなくなってしまったのだ。高級になりおいしくなったとしても求められている層が異なれば需要がなくなってしまうのだ。
さんざんに言ってきたが、あくまでこれは私自身の勝手な考えと味覚も問題なので、この言に惑わされて食べず嫌いはしないでほしい。普通においしのでぜひ一度食べてほしい。私の求めているものとあなたの求めているものが一緒とは限らないのだから。