歯周病と新型コロナウイルスの関連
歯周病にかかっているとコロナ重症化のリスクが22倍!?
~歯周病と新型コロナウイルスの関連~
「The Mouth COVID Connection(MCC)」によると、新たな研究により、歯周病とコロナウイルスとの間に関連性があることが示されています。
10月号に掲載されていたレビュー研究において研究者らは
『以前に歯周病の基礎疾患がある入院コロナ患者は呼吸不全のリスクが高い可能性がある』
『歯周病で上昇する有害なタンパク質であるIL-6(インターロイキン)のレベルが高い患者は、生命にかかわる呼吸障害に苦しむリスクが高くなる』
ことを示唆しています。
ドイツの研究ではIL-6レベルが80pg/mlを超える入院コロナ患者はIL-6レベルが80pg/ml未満の患者と比較して、急性呼吸障害に陥り、人工呼吸器を装着する可能性が22倍高いと判断されています。
UCLA Dental Research Journal の創始者であるShervin Molayem博士と、Caria Pontes博士によると、「歯周病患者は、肺に広がる有害なレベルのIL-6が生成されているリスクがある。それは、肺炎や慢性閉そく性肺疾患(COPD)を含む呼吸器疾患に関連しているため、COVID-19の呼吸障害を生じることがある」ということです。
以上MCCの研究では、歯周疾患がIL-6レベルの上昇につながるため、歯周病を抱えているすべての人に、できるだけ早く歯科治療を受診するように求めています。
世界のコロナ死者数はどんどん増え続けています。歯周病はそれをさらに致命的にする可能性があると、研究では述べられていました。
出典:JCDA/10月号mouthcovidconnection.com
歯周病になっていると、肺に細菌の毒素が入り込むためコロナ感染症が重症化しやすいということです。
コロナになりそうで歯医者に行きにくいと思われる方も多くおられるでしょう。
当院では、可能な限りの感染対策を行い診療しています。
定期的な歯科治療・メンテナンスをして、コロナウイルスの合併症が重症化しない体を作りましょう!